「…………!!」




唇が折り重なる瞬間、彼の口から聞こえた言葉に、一瞬にしてぞくっとわき立った。




心が。





まるで、炭酸の中へ丸ごと飛びこんだみたいに。






私も――。





私だって――。






(愛してる……奏)







ささやきながら、私の心は無数の粒になってパンッと弾けた。





いつまでも、いつまでも、シュワシュワと弾け続けた。




キスがやむまで。







キスがやんでも。








心は、炭酸――。










Fin...