「余裕のない」私は、ただただ、縮こまるばかり。
「ん?わたしの格好……変?」
「えっ……あ、いえ。変じゃないです!すごく、その……大人っぽいな~って」
私が遠慮がちにいうと、彼女は「そう?」と胸もとをつまんだ。
「まどかちゃんのお友達、美智ちゃんだっけ?彼女見てたら、わたしももっと明るい色をチョイスすればよかったかな~って自信喪失気味なんだけど」
片方の眉をくいっとあげる彼女。
明らかに冗談でいってるんだとわかって、私は口に手をそえて笑った。
「ふふっ。ミッチはホント、派手ですから……」
「まっ。彼女の恋人の彼は、ああいうのが好きなタイプっぽいから、あれはあれでベストなファッションだと思うけどね」
「そう、なんですか?」
「多分だけどね。男の子に慣れてる態度で、相手の好みに合わせる術を持ってるのがなんとなくわかるし」
「はあ……」
「自分の趣味を身勝手に貫くタイプじゃないのは、まどかちゃんが信頼を置いてるところでなんとなく想像つくし。見た目派手だけど、相手に不快を与えない子よね、きっと」


