「……ありがと、ミッチ」
私は、肩叩きでもしてくれてるみたいに、まだ続けてるミッチにいった。
「は?どしたの、マドカ」
「あ……、ううん。なんでもない。ともかくコースターはパス。乗るならあれがいい」
見あげた先には、ゆっくり流れる雲にくっついた車輪みたいに映る観覧車。
「ああいうのって、最後に乗ったほうがよくない?」
「うん。あとでね」
「じゃあ、とりあえず最初は――」
「おーい!」
ミッチの言葉に重なって、誰かの呼び声が飛びこんできた。
声の主を探すと、向こうのほうから手をあげながら見覚えのある男女がやってきた。
「拓人さん!?古都さんも……なんで?」
あっけにとられる私に、
「あいつらが、どうしても謝りたいっていうからな」
奏がいった。


