「似合ってるって。ねっ、勇次?」
ミッチの彼氏――勇次さんが、
「そうそう。こいつの、裸みたいなのよりマシだと思う」
腕組みをしたまま、指さして笑う。
「何よっ!?聞き捨てならないんだけど。刺激的っていってよね」
そういって、ミッチは胸を突き出す。
ショートパンツにキラキラしたキャミのブラウスを着てる彼女は、デコルテどころか、いろんなところが全開。
「たしかに……。比べたら、少し恥ずかしくなくなったかも」
「あ~っ!?マドカまでっ!」
両手で私たちのお腹を突き飛ばそうとするミッチを笑っていると、
「なんだよ、オマエら。朝からテンション高ぇ」
奏がやってきた。
相変わらず、ジーンズにシャツっていうシンプルな格好なのに、一流ブランドでそろえたように映る。
(なんか……なんだか割りに合わない……。私はミッチと丸1日かけて選んだのに)
とはいえ、やっぱカッコイイ――。