「昔から、オレのまわりにはいつも女がいた。ボディーガードかよってくらい囲まれてた。おかげで、同性のやつらとは、あんま友達作れなかったわけだけど……」
まあそれはそれとして、と自分で話を切り返す。
「当然、女と知り合う機会は多いから、付き合う。でも、どいつもこいつも、同じ」
「同じ……?」
「ああ。初めて付き合った女は、オレのそばにいられれば満足ってタイプ。興味があるのはオレの『外見だけ』だった」
階段に手をついて、奏はぐっと背筋を伸ばした。
けだるそうに首を回しながら、ふうっと息をはく。
「外見も見飽きたのか、しばらくして別れた。ただ、こいつがそうなだけで、他のやつは違うかも……なんて思って、また付き合った。そしたら、やっぱ同じ。類型」
「類型……?」
「そいつは……オレをアクセサリ代わりにしたんだ」


