恋人 × 交換!? 【完】



。●


――ガサガサガサ。



リビングのテーブルに座った私は、奏が入れてくれた手紙を開いた。



「…………」



それは「手紙」といえるような便せんではなく、ノートを破っただけの紙だった。



元々は実際に会って伝えるつもりだったから、用意していなかったのかもしれない。




(今さら私に伝えたいことって、なんなの……)




唇をかみながら、たたまれた紙を開く。



黒いペンで書かれた文字は、角ばっても丸まってもいない。



教科書に印字されているように、美しくバランスがとれたものだった。



全体をざっと眺めて、一行目へ視線をやる。





書き出しは、『ごめん』だった。