(何してるの……?ていうか、どうして家にまでくるの……?)
「まさか」がよぎったけれど、私は即否定した。
(もう終わったの……)
そう、終わったんだ。
(どんなことをいわれたって、決めたんだから)
期待するだけムダ。
これ以上続行されたって、私はもう、断固としてうなずかない。
それなのに、「だけどさ」、「もしかしてさ」、「ねえねえ」と、妖精みたいに頭のまわりをぐるぐる希望が舞う。
決意してる私の肩に手を置いて、激しく揺さぶってくる。
(終わりなの……もう。あんな謎ばっかの人、耐えられない。心、持たないよ……)
必死に希望を打ち消していると、ドアの向こうで動きがあった。
物音がしたと思ったら、郵便受けに「コトン」と何かが入れられた。


