。● ――ガチャッ。 家に帰り着いた私は、ひと気のないリビングで水をがぶ飲みしてから、2階の自室に閉じこもった。 (誰もいなくてよかった……) 今日はたしか、お母さんはパートがフルタイムとかいってたはず。 今はお昼の1時だから、夕方ごろまでは誰にも邪魔される心配もない。 「終わっちゃった……全部」 ベッドでひざを抱えてつぶやくと、視界がゆらゆらと歪んできた。 静かな部屋で聞こえてくる、どこか遠くからのクラクション。