。● 8月4日。 ――ヴヴヴ、ヴヴヴッ! 部屋で夏休みの課題をやっていると、机の携帯電話がバイブで振動した。 そばに置いていた赤ペンも、つられて跳ね踊る。 《0001 8/4 22:41 奏》 受信ボックスに表示された奏からのメールを開くと、 『明日の祭り、ちょっと都合つかなくなった。それに暑いし。パス』 表示されたのは、思ってもみない内容だった。 「ええええーっ!?」 私は、漫画みたいに椅子から転げ落ちそうになりながら、棚の上にたたみ置いている浴衣を見やった。