「あの……えっとね。一緒に――」 「行く」 奏は、さえぎるように返事をして、同時に私のほっぺたにキスをした。 「……ほ、ほん、と?」 あっさりOKしてくれたのとキスされたのとで、さっと彼のほうを向いたのがいけなかった。 「ぁん……む……っ」 今度は唇をうばわれてしまった。 久しぶりの、ちゃんとしたキスだった。 初デート以来の。 しかも今度は、個室じゃなくて人通りも少しはある歩道で。 「ん……かな……で……んっ」