「オレの一生のお願いだ」 奏がいった。 ぽつりと。 あやうく、出店に群がる人たちの雑音にかき消されそうな、か細い声で。 (…………?) ゆらっと視線をやると、彼は下を向いて暗く沈んでいた。 たまに見せる、謎めいた表情。 でも、すぐに元のクールに戻って、きびすを返した。