恋人 × 交換!? 【完】



。●



(あれ……ここって……)




意識を取り戻すと、私はなぜだか横になっていた。



真っ先に自分の家かと予想したけれど、天井の模様がまるで違う。



「んっ!」



重い身体をゆっくりシーツからはがし起こすと、そこは「モノクロの世界」だった。



壁は白で、シンプルな黒い机にスタンドライトとノートパソコン。



そばの書棚には、文庫タイプの小説とかがずらっと並んでいて、その背表紙だけが、モノクロの中の紅一点的な、カラーだった。



首を伸ばして見えた窓の外の景色からして、高層のマンションらしい。




(てことは、ここ、誰かの部屋、かなぁ……)




不思議に思いながら、髪を手ぐしで直そうとしたとき。