「あ、雫さん!!!仕事帰りですか?」
彼は私に笑顔で話しかけた。
その笑顔は作っているのか、それとも本物の笑顔なんだろうか………。
「はい!!!この間話していたことなんですけど…。私、仕事の依頼断りました。…………………雨音さんからは沢山なにかを貰った気がします。私の力じゃ貴方になにも出来ないかもしれない。でも私なりの出来ることを雨音さんにしたいんです。………………貴方の……………そばにいたい…………。」
雫の目には涙があふれた。
何でだろう……。
感情的になりすぎたのかな……。
思い伝わったかな…………。
涙が止まらないよ……………………。
すると彼は私の頬に優しく手を当て、親指で涙をぬぐってくれた。
「ありがとう………僕も雫さんの言葉一つ一つがとてもうれしいです…。泣き虫な雫さんは可愛くて大好きです。僕も雫さんのそばにいさせてください…。」
そういって優しく抱きしめてくれた。
彼の体の温もりが近くで感じられるとまた涙が出てきそうになる………。

