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1組の教室前の廊下で報告中。
「なぁんだぁーじゃあ結局特別学級の手掛かりはなかった訳ねぇ」
昨日の卒アルの報告を聞いた澄音が残念そうに声をあげた。
「まぁね」
「しょうがないね、じゃあこれからは陽谷くんのこと知りたきゃ沙夜が直接聞かなきゃね〜」
「ちょ、直接!?いやいや!会ったこともないしそこまで知りたいとは思わないし!」
「会ったでしょっ?中学のとき」
「会ってないってばー…多分」
「じゃあ会いに行こっか!!」
「はぁ!?」
驚いて勢いで声を張り上げた私に周りの視線が一瞬向く。
「冗談冗談♪」
ちょっと期待してしまった私の気も知らずに澄音はケラケラ笑った。
