一枚一枚しっかり見ながらページを進めていく。 ……あ… 「いた…!」 ページの隅に陽谷くんを見つけた。 少し幼いあのイラストと同じ笑顔で。 やっぱり陽谷くんに会った記憶もなくてちょっとだけ昔の自分が惜しいと思った。 あれから文集の方も見てみたけど他の男子と書いてることはほとんど同じだった。 当然、特別学級の手掛かりは掴めないまま。 明日、澄音になんて話そうかな