キミが笑えば



「ただいまー!」


「おかえり、今日早いわねぇ」


「ちょっとね…今日は部活なかったし!」

あら、そう…と母が驚きながら勢いよく階段を駆け上がる私を見る。



部屋に入った私はまず一番大きな戸棚に手をかけた。

「確かここに……あれ?」

無いなぁ…
どこに閉まったっけ?



数十分探し続けてやっと見つけ出せた。

いい加減な自分を呪うよ…


卒アルの表紙をパラッとめくるとそれぞれのクラスの顔写真が笑顔で並ぶ。


懐かしいな…