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あれから数日。

あのイラストの陽谷くんは4組だと分かった。
私は6クラスあるうちの1組。

だから顔を見ることはなかった。

生憎、カリキュラムを自分でたてる学校だから尚更で
授業も全くかぶってない。


会える確率は低いけど一度は見てみたい…


放課後の廊下はホームルームが終わるにつれてざわつきが大きくなってくる。



「沙夜ー!」

ぼーっとしている私に向かって5組から走ってくるのはあのイラストを描いた本人。

澄音はクラスが別々だけど一番仲がいい。


「こらぁー!松川ぁ!!」

走るなぁー!と先生の怒号が響いた。

それを気にもせず笑顔で走ってきた澄音は肩を上下させながら私の肩をガシッと掴んだ。


「え、ちょっ…」

少しぐらつきながら澄音を身構える。