「これからダンスするみたいだよっ!」
3組の皆さんがぞろぞろと出てきた。
「…陽谷くんって踊るの?」
「え?そりゃ踊るでしょ?」
澄音が平然と答える。
いや、私には想像できないんですけど…。
けだるそうにしている陽谷くんを見てる限り踊らなそう…。
ほとんどの人が並び終わると軽快なリズムが流れ出した。
ダンスは大体の人がほぼ完璧に踊れていて、思わず声が漏れた。
「凄いねー、1組も頑張らなくちゃね!」
もうすぐ曲もサビに差し掛かる。
陽谷くんは端っこ壁にもたれ掛かってでぼーっとしてるだけで動く気はなさそう。
やっぱり踊らないって。
見たかったなー、だってレアじゃん。
