母親が、バーか何か、水商売に勤めていて

家に帰って来なかったり

例え帰って来ても、酔っ払って眠っているので

母親の代わりに早起きをして、粗末な朝食をこしらえ

妹や弟に食べさせてから、学校にやって来るので

遅刻は当然であった。

こうゆう家庭の子は、人間的にはしっかりしていたが

あんまり勉強は出来なかった。

やがて、遅刻する者をこらしめる為

正門や裏門に、先生達が立ち始めたので

横手の塀を乗り越え、ゴミ焼き場のレンガを足場にして

校内に入っていたが、

いつしか、敵に知られる所となり

ある時、待ち伏せにあって、一網打尽

遅刻して捕まったみんなと同様、校門の前に並ばされる。