「元気ないね?」
「そうかな?普通だよ。フツー・・・。」
「それのどこが普通なんだよwあ。先輩いるよ?」
「先輩が2年の教室に?めずらしい・・・。」
「杏ちゃん。先輩がよんでるよ?」
まだしゃべったことのない、かわいい系の子に喋りかけられた。
「あ。うんありがとう。じゃあ梓亜!いってきます」
「いってら~」
私は、後輩、同級生にはイジメはない。
先輩からもなかった。『天下の杏様』だもんね。(←自分でいうな。)
でも、翔と付き合って、どうも先輩の視線が痛い。
「視線に痛いもあるの?」って思ったけど…。
痛いんだね。うん。
「杏ちゃん。こんにちは。」
「こんにちは。」
今は11:30前なのに・・。
そんなこと考えながらついたのは、
屋上につながる階段。ここをちょっと行くと、私の秘密の場所がある。
「うちらが言いたいこと分かる?」
「さあ?」
「あのさあ。翔様と別れてくれないかな?」
こういうのって体育館裏でやらない?
まあ。それhそれでベタなんだけどさ・・。
「無理です。別れれません。」
「調子のんな!天下の杏様だからって!!」
なんだよ。翔と付き合う前は
『杏ちゃーん』とか『杏様ー』って黄色い声だしてたクセに。
今も出されてるけど、先輩の中でも一番派手な5人グループは、ぴったりやめた。
なんで気づいたかって?
今目の前にいる5人の派手グループが一番甲高い声だしてたから、
ちょー目立ってたんだよ!
