よし、ヒールにして来たよー。って言ってもピンヒールみたいに細い訳じゃないから、むしろ太い方だから安心して。それとね、もう気付いてるかもしれないけど、折角ヒール穿くんだったらお洒落しなきゃと思ってお気に入りのワンピースに着替えて来ちゃった!可愛くてお気に入り何だこれ。お?串指かつ良い感じに出来てるみたい。ちょっと待ってね。…………はいっ、鍋ごと持って来ちゃった。ほら、あーんして。食べてくれなきゃお仕置きだよ?ほーら!…ふーん、言う事きけないんだ。じゃあお仕置きね。いちにーのーさん!ばっしゃーん!どうだ!熱々の油は!ははっ、何言ってるかわかんないよ。ついでに手も踏んじゃおうね。あー本当煩いね、あんた。元々声でかいからかな。よし、次はどんなお仕置きが良いかな?……やっぱり止めた。面倒だから殺すわ。ばいばい。







「───おい、佐紀子!」

「あ、はい!」

「何無視してんだよ死ね」

「ごめんなさい…」



こうして私は頭の中で十五回目の殺人を終えて、自分の中に有るどす黒い殺意を殺したのでした。
おしまい。