「……ごめん、今は考えられない」

「えっ…。

で、でもっ、リントのことあたし大好きなんだよ!」


「…ごめん」


青樹さんはうつむいて走って何処かへ行ってしまった。



「りっ、リント!!」

「え…ちょ、麗子!?」



「麗子…さん」



リントくんはウィッグを外していて、茶色の男の子らしい髪だった。




「麗子……」



邪魔しちゃいけない。

そう感じ、私はそっと出て行った。