それから一時間、夕方6時に二人は帰った。 「私もそろそろ帰るね。」 椅子から立ち上がり鞄をとろうとすると、 「待て」 ボスンッ……。 柔らかい感触。 …ベッドの上? 「んっ」 私の唇に志紀の唇があたった。 すぐにそれは離れて、私は顔を真っ赤にして座っていた。 「…あんまり他の男に好きとか言うなよ」 ―それって……。 「ヤキモチ?」 私が聞くと、志紀が顔を赤くした。