医師の説明を聞いた。バカじゃねぇの、俺のはフリだっつーの。 目が覚めて暇だ、そう思っていると誰かが来た。 声がからして天音だと分かった。姿は見えない、無性に会いたい。 だから俺は痛む体を働かせ扉に向かった。 「志紀!!」 天音は俺を見て嬉しそうに笑った。 ゴメンな 俺、流石に抱きしめてやれねぇ。 「……お前誰だよ」 出来るのは ただただ、"突き放すこと"だけ。