あの日、何を言っていたか―――……? "今日は俺コンクール近いから一緒に帰れねぇ。悪い!" "明日…さ、見せたい絵…あるんだ" 見せたい絵!! 確か場所は……うん、あそこだ。 私は廊下を駆け抜けた。 ―きっとあの絵になにかが、あるんだ。 そう感じていた。