「いいか?このコインが地面についた時が勝負だ。」


 言うと、オニヤンマは懐から一枚のコインを取り出す。


「いいだろう?さっさと始めてくれ。」


「フッ、ほえズラかくなよ。」


「てめぇこそ・・・。」


 言うが早いが、コインを高々と上げるオニヤンマ。



 その瞬間。



 ズキューーーーン


 バキューーーン!


 モウイイカゲンニシナサイ!ホラオカアサンノコロッケアゲルカラ!!



 俺の愛用マシンガン『コロピットマンセブン』が火を噴いた。



「なっ・・・卑怯だぞ・・・カエルキッド。」


 胸から血を出して倒れこむオニヤンマ。


 まさか、間違えって撃っちゃいましたとか・・・死んでも言えない。


 てか、なんか言っちゃいけない空気だ。


「フッ・・・勝負に非道は付き物だ。それに言ったろ?ガチャピンは怪獣じゃなくて恐竜の赤ちゃんなんだって。」


「なっ・・・。」


 ソレだけを言葉にすると、オニヤンマは敗れ去った。


 ソレを後にして立ち去る俺。


 後ろから「カエルーカムバーック!」・・・という声が響いていた。



 終わり。