私と彼とあいつのヒミツ。[上〕



「無理な恋ってわかってるから…」


そういう栞の顔は
悲しそうな
寂しそうな

でも、折れてはいない。


そんな顔。


奈穂に協力してっていわれてるから、
栞に、あんまり言えないけど…。


栞も、可愛いのに…。



「そういう愛瑠はいないの?好きな人」


「え!?わ、私は、別に…」

「えー!なによー!いるんでしょ~??」


栞の顔が迫ってきて
私は顔を俯かせた

「う…ぅ、…ん」


「えー!だれだれ!?」


「いわない!いわない!」