ですから、よろしく、と言われて反射的に、ああ、こちらこそと返事してしまった後、俺はその場でどのぐらいの時間固まっていたのだろうか?ラミエルと名乗る宇宙人の美少女はその場にじっと座って微笑み続けていた。宇宙人でさえなければ、そのままずっと見つめられていたいと思うほど可愛い笑顔で。
やがてノックもなしに部屋のドアがバターンと勢い良く開いて、その凍りついた時間を力ずくで再開させた。
「お兄様……おにいちゃん……兄貴……おーい、ハヤタ」
最後は呼び捨てかよ!実の兄貴に向かって、まったく……
遠慮のかけらも見せずに部屋にずかずか入り込んで来たのは、妹の麻耶だった。麻耶は目ざとくラミエルを見つけると、ニヤッと嫌な笑いを浮かべてこう言いやがった。
「五千円で手を打つよ」
「な、何の事だ?」と怒鳴り返す俺。
「浪人生が、親の金で借りてるアパートに女連れ込んでたってチクられてもいいわけ?口止め料五千円、安いもんでしょ?」
「あ、あの……」
ラミエルが消え入りそうな声で割って入った。
「妹さんなんですか?」
その頃になってやっと、麻耶も彼女の格好の不思議さに気づいたらしい。数秒間じっと彼女を見つめた後、不意に握った右手を開いた左手にポンとたたきつけて……
「彼女、アキバのウェイトレスさん?最近はそういうのが流行ってるの?」
「なんでそうなる!」と俺。
「それにしても綺麗な人ねぇ。兄さん、どうやってだましたの?ああ、それとも何か弱みを握って……」
「だから、なんでそうなる!」
やがてノックもなしに部屋のドアがバターンと勢い良く開いて、その凍りついた時間を力ずくで再開させた。
「お兄様……おにいちゃん……兄貴……おーい、ハヤタ」
最後は呼び捨てかよ!実の兄貴に向かって、まったく……
遠慮のかけらも見せずに部屋にずかずか入り込んで来たのは、妹の麻耶だった。麻耶は目ざとくラミエルを見つけると、ニヤッと嫌な笑いを浮かべてこう言いやがった。
「五千円で手を打つよ」
「な、何の事だ?」と怒鳴り返す俺。
「浪人生が、親の金で借りてるアパートに女連れ込んでたってチクられてもいいわけ?口止め料五千円、安いもんでしょ?」
「あ、あの……」
ラミエルが消え入りそうな声で割って入った。
「妹さんなんですか?」
その頃になってやっと、麻耶も彼女の格好の不思議さに気づいたらしい。数秒間じっと彼女を見つめた後、不意に握った右手を開いた左手にポンとたたきつけて……
「彼女、アキバのウェイトレスさん?最近はそういうのが流行ってるの?」
「なんでそうなる!」と俺。
「それにしても綺麗な人ねぇ。兄さん、どうやってだましたの?ああ、それとも何か弱みを握って……」
「だから、なんでそうなる!」



