俺の彼女はインベーダー

 だが、何気なしに池の方に目をやった俺は、その寒気が錯覚ではない事を悟って愕然とした。池の水の表面が凍っている!薄い氷で、その下ででっかい鯉が体を震わせている。だが、そんな馬鹿な!ここは東京で今は四月の終わりだぞ。それも今日は季節外れの陽気で汗ばむぐらいだ。それで池が凍る?ついさっきまで、氷なんてどこにもなかったのに。
 二尉がスマホを素早く開き、早口で誰かにまくし立てている。
「私の位置をGPSで確認して!それから気温の異常低下が起きてないか調べて、私の位置を中心に……何でもいいから、急いで!」
 それから二尉は俺たちに向き直って、おごそかに言った。
「とにかく、防衛省に戻りましょう。今後の事も含めて、話はそれからね」