「さっき俺が由香におはようのキスしたから照れてるんです。」


「…ぶっ!」


「まぁ。」


おもわず吹き出しそうになったのをなんとかこらえる。


「翔太…!何言って…!!」


「えー、だってアメリカでは普通でしょ?ね、おばさん。」


にこっと人懐っこい笑みを浮かべながらお母さんを見る翔太。


「えぇ、そうね。そんなことで不貞腐れてどうするの由香。」


呆れた表情で私を見るお母さん。



……この家に私の味方はいないのか…。