ありえない彼氏

そこにはベッドの上でしんどそうに寝てる翔太がいて。

「あー…由香だぁー…。」

私を見るとふにゃっと笑った。

翔太の顔を見ると汗をかいていて、シャツの色がところどころ変わっていた。

……完全に熱出てるよね…。


「ちょっと待っててね」と言ってから一階まで降り、タオルと氷枕を持って、再び翔太の部屋まで戻る。

部屋のクローゼットから着替えを出すと、タオルと一緒に翔太に渡した。


「これで汗ふいて着替えて?部屋暑いからエアコンつけるよ。」

「うん…。」

翔太の返事を聞いてから寒くならない程度にエアコンを設定する。

あとは熱測って薬飲ませて……。


「あ、翔太。ご飯食べた……」


そう言いながら翔太の方へ振り返ると、ちょうどシャツを脱いでいて上半身裸の状態だった。