「…!!!」



ぱちっと目を開くと超至近距離にある顔。
その顔は満面の笑みを浮かべていて。


「あ、おしい。あとちょっとだったのに…。」


そう言いながら唇を指先でなぞる。


「おはよ、由香。」


「……おはよ、翔太…。」



目の前でふにゃっと笑うのは


天宮 翔太。


……私の彼氏である。