―――――結果。



あの後からも翔太と斉藤くんの勢いは止まらなくて、余裕の勝利となった。


試合が終わると同時に、みんなでバスケのメンバーを取り囲む。


「ゆーかぁー!!」


私も佳織と一緒に近づくと、私に気づいた翔太が駆け寄ってきた。


「ちゃんと勝ったよー!」


そう言ってガバッと抱きつかれる。


「わわっ!…おめでとう翔太。お疲れ様!」



翔太の勢いにバランスを崩しかけながらも、なんとか耐えて持っていたタオルを渡す。


「ありがと」と言いながらタオルを受け取る翔太はいつもの翔太で、ふにゃっと笑った。


「すごいじゃん、天宮。いつもより気合入ってたし。」


隣で佳織がいつものように笑いながら私を見る。