ありえない彼氏

「しょ、うた…く、苦しい…。」


とぎれとぎれに話すと、翔太が顔を首元にうずめた。


「…委員長のこと、褒めるのがいけないんだ。」

「…え?」



腕の力が少し弱まる。

その隙にくるっと翔太の方を向くと、寂しいような拗ねたような顔をしていた。



「由香は、俺の。」



そう言うと再び抱きしめられる。



……今度は優しく。


私は小さく笑うと、その大きな背中に腕を回した。