ありえない彼氏

「あの必死さはすごかった。うん。見直した。」


思い出し笑いをしながら話すと、佳織が何かに気づいたのか、楽しそうな表情になった。


「由香。そろそろ委員長の話やめたほうがいいかも。」


「え?…きゃあ!?」



佳織に聞き返すと同時に、体が重くなった。


「ゆーかっ!何委員長褒めてんの?」


「しょ、翔太!?」



そこには試合を終えたばかりの翔太がいて、体をギュウッと抱きしめられる。


「天宮、試合どうだったの?」


佳織が面白そうに私を眺めながら聞く。


「んー勝ったよー。」


翔太は片方の手でVサインを作って笑顔で突き出した。