ありえない彼氏

「由香ってば、そんな可愛いことしてくれちゃって…」

「…だって誕生日だから…」



翔太の胸に顔を埋めながら言うと、翔太はクスッと笑い、私の頬に手を添えて顔を上に向かせた。


「…じゃあ、さっきみたいなキスしていい?」

「えっ…う……そんなに、は、激しくないのが……」

「……由香、かーわいっ」



明るく笑う翔太の顔が近づく。

こつん、と額をあわせると、少しずつ唇を近づけて。



「……ん…」



唇が重なった瞬間、下からお父さん達の明るい声が聞こえた。



「…明けましておめでと。由香」

「……今年もよろしくね。翔太」


私たちは笑い合うと、もう一度甘いキスをした。




翔太、今年もずーっと一緒にいようね?


……大好きだよ。




~『ありえない彼氏と年末バースデー』fin~