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「「ごちそうさま!」」
お母さんの作ってくれた年越しそばをみんなで一緒に食べ、お皿を片付けると私の部屋へと入る。
私は翔太の足の間にすぽっとはまるように座ると、後ろから翔太に抱きしめられながら佳織に電話をかけた。
『もしもし、どうしたの?愛しい彼氏と一緒にいるんじゃないの?』
「うん、一緒だよ。今、ちょっといい?」
数コールの後、茶化すように笑いながら出た佳織に少し苦笑しながら聞く。
すると「“愛しい”は気にしないのね」と呆れながらも「いいわよ」と返事をされ、私はケータイを翔太に渡した。
佳織の声以外に小さく笑い声が聞こえるのは、きっと斉藤くんだろう。
年末のお笑い番組でも見てるのかな?
翔太は聞こえてくる笑い声に怪訝な顔をしながらも、自分の耳にケータイを当てた。

