ありえない彼氏

「ね、由香…俺、もう無理…」


午前中に会えなかった分、夢中で翔太に抱きついていると頭上から聞こえた切羽つまったような声。


それに首を傾げながら顔を上げると、翔太が熱のこもった目で私を見ていた。


「翔太?」

「……由香ぁ…」



翔太の甘えるような声にドキッとすると、頬の上を優しく手が滑って。

私がさらに首を傾げると、コツン、とおでこが合わさった。


「キスしたい…」

「……へ、ぇ?」