ありえない彼氏

「実は知り合いに、お店で自分の好きなようにアクセサリーを作ってくれるって子がいて。その子に頼んで作ってもらったんだー」


翔太は驚く私を満足そうに笑いながら見つめる。


「まぁ、俺がデザイン悩んじゃったせいで今日やっとできたんだけどね。」

「そうだったんだ…」


じゃあ、あの女の子はそのお店の子だったんだ…。


そう思うとなんだか安心して、ふっと心が軽くなった気がした。


いくら翔太を縛りつけるつもりはなくても、やっぱりヤキモチは焼いてたみたい。


すると翔太は自嘲気味に笑うと、思いっきり私を抱き締めた。


「でも…ほんとごめんね…?誕生日に寂しい思いさせるとか…俺、全然ダメ…」

「翔太…」


耳元でさっきまでと同じような声で同じようなことを繰り返される。


私はそんな翔太の声が聞きたくなくて、翔太の唇を自分のそれで塞いだ。