ありえない彼氏

「えっとね…コレ取りに行ってた。」


翔太はそう言うと、自分のポケットの中を探り、何かを取り出す。


「由香、目つぶって?」

「?うん…」


言われたとおりに目を閉じると、鎖骨の辺りに冷たい何かが当たる。


(なに…?)


「もういいよっ」


明るい翔太の声が聞こえて目を開くと、胸元には可愛らしい、ハート型のネックレスがあって。


「え……」

「お誕生日おめでと、由香。」



驚いて顔を上げると、柔らかく、ふにゃっと笑う翔太。


そしてポンポンと頭を撫でると、そっと優しくキスされた。