ありえない彼氏

「あっ……由香ぁー!!」

「翔太っ!!」


ほとんど走って家へと帰れば、私の家の前で大きく手を振る翔太がいて、

あたしは迷わずその胸へと飛び込んだ。


途端にぎゅーっと強く抱き締められる。


「翔太、体冷たい…。もしかしてずっと外で待っててくれたの?」

「うんっ!早く由香に会いたかったし、折角の誕生日なのに寂しい思いさせちゃったから…。」


翔太は「ごめんね…」と言うと、私の額に小さくキスを落とす。


たったそれだけで、私は心が満たされていくように感じた。