ありえない彼氏

そう思いながらほっとしていると、どっと疲れが押し寄せてきた。

そのまま重くなった体を翔太の方に倒す。

翔太は突然もたれかかってきた私に驚いているようだけど、残念ながら動く気にはなれない。

(安心したせいで疲れが一気にきたのか…)

「由香?どうしたの、大丈夫?」

何も言わずに動かない私の異変に気づいたのか、体を優しく支えながら心配そうな顔で見つめられる。

「……風邪…。」

「…へ?」

「…屋上で……風邪ひいた…。」

「えぇっ!?」

翔太は驚いた表情をするとすぐに私の額に手をあてた。

「わ、熱あるよ由香!ちょ、とりあえず寝てっ!」