俺が最後まで言う前に美紅は事態を理解したようだ。「ヒルカン!」と叫んで右手から火の玉を三つ連続して飛ばした。火の玉は隆平を閉じ込めている氷の十字架の底の辺りに一斉に激突する。
俺はそのあたりをめがけて力いっぱいスコップをたたきつけた。氷なら火で融けるはずだ。そのもろくなった部分を叩き続ければ……だが美紅の放った火でほんの少し融けかかった氷は見る見るうちに元に戻ってしまった。
悟の時と同じだ。水の中でも消えない炎。そして火に融けない氷。この世にあるはずがない物……だめだ!このままじゃ隆平が死んでしまう。くそう!どうすりゃいいんだ!
助けを求めて後ろを向くと、美紅が例の人影とすぐ近くで対峙していた。だが、美紅と純の幽霊は既に戦いを始めていた。俺を手助けするどころじゃなさそうだ。
まず美紅が例の火の玉を飛ばす。だが、今回は相手が片手を横に軽く振っただけで弾き飛ばされてしまう。美紅は両手の平を一旦合わせ「マジャバニ!」と叫んで光の羽のような物を相手に投げかける。よし、悟の時に相手が逃げ出した技だ。
だが、純の幽霊は十を超える光の羽が突き刺さるように自分に当たっても身動き一つしなかった。全身を白い大きな布で覆っているから様子が分からないが、今回は全然ダメージを受けていないように見える。
そして純の幽霊の手から、小さな紙切れが四枚飛び出して美紅を取り囲むように四方の宙に浮いた。その紙切れがボウっと青白い光を発して、その光が何かの形に変化していく。
何だ、あれは?俺はその四体の青白い光で出来た何かをどこかで見たような気がした。一つは美紅の背中側。亀のように見えるが亀にしては尻尾が長すぎる。いや尻尾じゃない、蛇だ。亀の胴体に蛇がからんでいる、そんな風に見える。
俺はそのあたりをめがけて力いっぱいスコップをたたきつけた。氷なら火で融けるはずだ。そのもろくなった部分を叩き続ければ……だが美紅の放った火でほんの少し融けかかった氷は見る見るうちに元に戻ってしまった。
悟の時と同じだ。水の中でも消えない炎。そして火に融けない氷。この世にあるはずがない物……だめだ!このままじゃ隆平が死んでしまう。くそう!どうすりゃいいんだ!
助けを求めて後ろを向くと、美紅が例の人影とすぐ近くで対峙していた。だが、美紅と純の幽霊は既に戦いを始めていた。俺を手助けするどころじゃなさそうだ。
まず美紅が例の火の玉を飛ばす。だが、今回は相手が片手を横に軽く振っただけで弾き飛ばされてしまう。美紅は両手の平を一旦合わせ「マジャバニ!」と叫んで光の羽のような物を相手に投げかける。よし、悟の時に相手が逃げ出した技だ。
だが、純の幽霊は十を超える光の羽が突き刺さるように自分に当たっても身動き一つしなかった。全身を白い大きな布で覆っているから様子が分からないが、今回は全然ダメージを受けていないように見える。
そして純の幽霊の手から、小さな紙切れが四枚飛び出して美紅を取り囲むように四方の宙に浮いた。その紙切れがボウっと青白い光を発して、その光が何かの形に変化していく。
何だ、あれは?俺はその四体の青白い光で出来た何かをどこかで見たような気がした。一つは美紅の背中側。亀のように見えるが亀にしては尻尾が長すぎる。いや尻尾じゃない、蛇だ。亀の胴体に蛇がからんでいる、そんな風に見える。



