え?どういう事だ?母ちゃんのその言葉に俺はまた別の意味で呆然としてしまった。じゃあ、母ちゃんは純の死が自殺だって事を最初から知っていた?
俺がかろうじて落ち着きを取り戻したのを見届けて、母ちゃんは覆いかぶさっていた俺の体の上からどいた。美紅も俺の胸に回していた腕を離し、反対側のソファに座る。母ちゃんがまたタバコを一本くわえて、しかし火はつけず、話の続きを始めた。
「あの時はあたしも警察に呼ばれたのよ。まあ、さっき言ったように、クラスの他の子が口をそろえてあんたはいじめに直接加担していたわけじゃないと学校に証言してくれていたから、一応事情を聞かれた、ってとこだけどね。でもね、雄二、あんたは知らなかったようだけど、その他の六人の子はちょくちょく純君に暴力をふるっていたそうよ。まあ、小六だから暴力と言ってもそれほどひどい物じゃなかったとは思うけど、純君には耐えられないほど辛かったんでしょうね」
そ、そんな事があったのか?じゃあ、俺だけが今までその事を何も知らずにいた、そういう事か。そうか、さっき母ちゃんが「知らない方が幸せな事」と言ったのは、そういうわけだったのか。
「で、でも待ってくれよ、母さん。じゃあ、なんで俺の名前がその遺書にあるんだよ?俺は純をいじめてなかった事は純だって……」
母ちゃんは俺に最後まで言わせなかった。
「純君にはあんたも同じに見えていたのよ。あんたが直接暴力やいじめに加わっていなかったとしても、さっき『あいつはいじられキャラ』とか口走ってたわね。あんたは本物のいじめの現場にいた事はなかったとしても、他の六人の子と一緒になってからかった、それぐらいの事はなかった?」
「いや、そ、それは……」
「だったら、純君の目には、雄二、あんたもいじめグループの一人として映っていたのよ。だから遺書にあんたの名前もあった」
「そ、そんな……そんなの誤解だろ!純にそれが分からなかったなんて事があるはずないじゃないか!」
俺がかろうじて落ち着きを取り戻したのを見届けて、母ちゃんは覆いかぶさっていた俺の体の上からどいた。美紅も俺の胸に回していた腕を離し、反対側のソファに座る。母ちゃんがまたタバコを一本くわえて、しかし火はつけず、話の続きを始めた。
「あの時はあたしも警察に呼ばれたのよ。まあ、さっき言ったように、クラスの他の子が口をそろえてあんたはいじめに直接加担していたわけじゃないと学校に証言してくれていたから、一応事情を聞かれた、ってとこだけどね。でもね、雄二、あんたは知らなかったようだけど、その他の六人の子はちょくちょく純君に暴力をふるっていたそうよ。まあ、小六だから暴力と言ってもそれほどひどい物じゃなかったとは思うけど、純君には耐えられないほど辛かったんでしょうね」
そ、そんな事があったのか?じゃあ、俺だけが今までその事を何も知らずにいた、そういう事か。そうか、さっき母ちゃんが「知らない方が幸せな事」と言ったのは、そういうわけだったのか。
「で、でも待ってくれよ、母さん。じゃあ、なんで俺の名前がその遺書にあるんだよ?俺は純をいじめてなかった事は純だって……」
母ちゃんは俺に最後まで言わせなかった。
「純君にはあんたも同じに見えていたのよ。あんたが直接暴力やいじめに加わっていなかったとしても、さっき『あいつはいじられキャラ』とか口走ってたわね。あんたは本物のいじめの現場にいた事はなかったとしても、他の六人の子と一緒になってからかった、それぐらいの事はなかった?」
「いや、そ、それは……」
「だったら、純君の目には、雄二、あんたもいじめグループの一人として映っていたのよ。だから遺書にあんたの名前もあった」
「そ、そんな……そんなの誤解だろ!純にそれが分からなかったなんて事があるはずないじゃないか!」



