後ろから上履きの足音がパタパタと聞こえたと思ったら、いきなり俺の頬に冷たい濡れタオルが押し当てられた。
「いてて……それやるなら、もっとそうっと優しくできねえのかよ?だからいつまで経っても彼氏できないんだよ、おまえは」
「はん!彼女いない歴イコール人生の長さのあんたにだけは言われたくないわよ」
それは絹子だった。こいつも同じ高校に進学したんだ。まあ滑り込みセーフの俺と違って、こいつは楽々合格したんだけど。
「ま、あんたのバカはいいかげん慣れてるから、別に驚かないけど。またやったんだって?」
「うっせーな」
「で、正義の味方君はここで何をたそがれてるわけ?」
「たそがれてるわけじゃねえよ。ただ……今ここから見てる街のどこかにいるのかな、と思ってさ。俺の新しい『をなり神』が、さ」
「ああ、あんたのお婆ちゃんが言ってたやつ?」
そう言うと絹子は急に俺から顔をそむけて妙にモジモジした口調になった。
「あの……姉でも、親戚でも、それに……恋人でもいいって話だったよね」
「ああ、お婆ちゃんはそう言ってた」
「だったらさ……意外とすごく近い所にいたりしてさ……たとえば同じ学校にいた、なんて事もさ……」
「いてて……それやるなら、もっとそうっと優しくできねえのかよ?だからいつまで経っても彼氏できないんだよ、おまえは」
「はん!彼女いない歴イコール人生の長さのあんたにだけは言われたくないわよ」
それは絹子だった。こいつも同じ高校に進学したんだ。まあ滑り込みセーフの俺と違って、こいつは楽々合格したんだけど。
「ま、あんたのバカはいいかげん慣れてるから、別に驚かないけど。またやったんだって?」
「うっせーな」
「で、正義の味方君はここで何をたそがれてるわけ?」
「たそがれてるわけじゃねえよ。ただ……今ここから見てる街のどこかにいるのかな、と思ってさ。俺の新しい『をなり神』が、さ」
「ああ、あんたのお婆ちゃんが言ってたやつ?」
そう言うと絹子は急に俺から顔をそむけて妙にモジモジした口調になった。
「あの……姉でも、親戚でも、それに……恋人でもいいって話だったよね」
「ああ、お婆ちゃんはそう言ってた」
「だったらさ……意外とすごく近い所にいたりしてさ……たとえば同じ学校にいた、なんて事もさ……」



