誠の心~2人の少女~

しかし、沖田は気にせず
手を握った。

「由葵さん。今日、非番ですよね。
 町に行きましょう!!」

「へ?沖田さん、病み上がりじゃ?」

「さあ、行きましょう!」

「え、沖田さん!!」


何はともあれ、二人は今
町にいる。

「あの・・・。沖田さん?」

「はい??」

「え、いや。なんでもないです・・・。」

おかしい・・・。
町に来たのに沖田さんが真っ先きに
来たのは甘味処ではなく・・・。

雑貨屋・・・?

「実はですね~
 今日、近藤さんの誕生日なんですよ!!」

「へ、そうなんですか!?」

「はい。でも、何を買えばいいのか
 わかりにくくて・・・。
 それで、今日は由葵さんにも手伝ってもらおうかと!!
 迷惑でしたか??」


そんな子犬のような顔で聞いてこないでください!!
由葵は不覚にも
キューンとしてしまった。

「いえ、全然大丈夫ですよ。
 どんなのがいいですか?」

「そうですねえ~。
 喜んでくれるのがいいですよねえ~・・・。」

「そうですねえ。
 むむむ~
 むずかしいですね・・・。」

「すこし、回ってみましょうか。」

「はい。」

由葵は吸いつけられるようにして
ある一角に止まった。

・・・可愛いな。

由葵は水色をした
結紐を手に取った。

でも、水色なんて明るい色私らしくもないかな・・・。

そっと、それを戻して
また、回り始めた。


「由葵さん。これなんてどうですか?」