誠の心~2人の少女~

「あれ、沖田さんもいらしてたんですか?
 !!由葵・・・」

一瞬にして、実桜の顔が強ばった。

しかし、実桜は
冷静に

「沖田さん、由葵を横にしてください。」

はあ、はあ、はあ・・・
(実桜、ごめんね・・・
 いつも迷惑かけて・・・。)

実桜は2人に優しい瞳を向けた。

「沖田さん、聞きたいことがあります」

「今は、そんなこと・・・!」

沖田は言おうとしていた言葉を仕舞い込んだ。

それはあまりにも美しく真剣に
沖田の瞳を見つめてくる
実桜の瞳によって遮られた。

「由葵は、人を斬ったのですか?」
「はい。襲ってきた浪士全員を1人で倒しました。」

その言葉を聞いた土方は
目を見開いて、沖田を見た。

「その浪士たちは
 ほかの隊士たちでは斬っても倒れませんでした。
 もちろん、僕も隊士たちと同じでした。」

「てことは、その浪士たちは
 由葵にしか倒せなかったってことか?」
「はい。」

その言葉を聞いて
土方は眉間にしわを寄せた。