ぱちっ。

(沖田さん。まだ寝てる・・・)

沖田の寝顔を見て微笑む由葵。

(そろそろ実桜が来るかな?
 さっさと着替えないと。)


着替えがちょうど終わったころ

「由葵。起きてる?」

襖越しに実桜の声が聞こえた。

襖をあけて、外へ出る。

「おはよう。実桜」

「おはよう。由葵(ニコッ」

うわあ~、かわいすぎる笑顔だわ・・・

「それじゃ、行こうか。」

実桜につれられて台所にむかう2人。

実桜は着物を着ているが
由葵は男装をしているため、
袴を着ていた。

なので、2人が並んで歩くと
美男美女でとても絵になる。

「ねえ実桜。今日はなにを作るの?」

「今日は、ホウレンソウのおひたしと、
 お味噌汁と、あと、沢庵!」

「分かった。んじゃあ、私が味噌汁作るね。」

「分かった。」

(でも、なんで、沢庵のところだけ元気そうだったんだろう・・・ 
 実桜って沢庵好きだったけか?)