君を傷つけたのが僕だとしても・・・

だから俺は、今まで
伊織に付きまとう男達を
追い払って来た。


それは伊織のためじゃない、
伊織が誰かのモノに
なってしまうのは嫌だったんだ。


けど、今度は菅谷さんが伊織を・・・


あまりにもお似合いすぎて、
俺には全然勝てなくて・・・

だからこんなに悔しいんだ。



俺には菅谷さんに勝つものが
何もない。


それどころか、
誰にも勝てるものがない・・・


今度こそは伊織を取られてしまう・・・


そう思って、不安になったんだ。