君を傷つけたのが僕だとしても・・・

「なにテンパってんの?」


「いや、べつに・・・」


「ふ~ん・・・」


伊織がじっと俺を見る。



「伊織こそ、どーしてん?」


「あっ、私? 私は・・・これ!!」


伊織は鞄の中から一冊の雑誌を出した。



こ、これは・・・

さっきの・・・


そう、伊織が鞄から出したのは、
さっき見ていた雑誌だった。